API 機能の統合
この章では、Gmail API と OpenAI API をどのように統合して、これらの機能が一緒に動作するようにするかを紹介します。
メインプログラム
まず、メインプログラムの構成を見てみましょう:
from argparse import ArgumentParser
from datetime import datetime, timedelta
from gmail_api import build_service, get_messages, parse_message
from openai_api import chatgpt_summary
from tqdm import tqdm
def generate_markdown_report(input_text, project_name, date):
title = f"{project_name} 更新報告 - {date}"
markdown_text = input_text.replace('\n', '\n\n')
markdown_content = f"# {title}\n\n{markdown_text}"
file_name = f"{project_name}-update-{date}.md"
with open(file_name, "w", encoding="utf-8") as file:
file.write(markdown_content)
return file_name
def main(project_name, time_length):
current_date = datetime.now()
after_date = current_date - timedelta(days=time_length)
after_date = after_date.strftime('%Y/%m/%d')
service = build_service()
messages = get_messages(
service,
after_date=after_date,
subject_filter=project_name
)
results = [
parse_message(service, msg['id'])
for msg in tqdm(messages)
]
# OpenAI APIの呼び出し
summary = chatgpt_summary(results)
summary = f'{summary}\n\n---\n\n以上の報告はOpenAI GPT-3.5 Turboモデルによって自動生成されました。'
# Markdown報告書の生成
markdown_file = generate_markdown_report(
summary, project_name, current_date.strftime('%Y-%m-%d'))
print(f"Markdownファイルが生成されました: {markdown_file}")
if __name__ == "__main__":
parser = ArgumentParser(description="プロジェクトの更新報告を生成します。")
parser.add_argument(
"--project_name",
type=str,
help="追跡するプロジェクト名。",
default="Albumentations"
)
parser.add_argument(
"--time_length",
type=int,
help="更新を追跡する期間(日単位)。",
default=1
)
args = parser.parse_args()
main(args.project_name, args.time_length)
メインプログラムの説明
1. モジュールのインポート
プログラムの冒頭で必要な Python モジュールとカスタム関数をインポートしています:
ArgumentParser
はコマンドライン引数を解析するために使用します。datetime
とtimedelta
は日付と時間の計算を処理するために使用します。build_service
,get_messages
,parse_message
は Gmail API に関連する操作を行います。chatgpt_summary
は OpenAI API を呼び出してメール内容の要約を生成するために使用します。
2. 報告書の生成
generate_markdown_report
関数は Markdown 形式の報告書を生成します:
input_text
(メール内容の要約)、project_name
(プロジェクト名)、date
(日付)の 3 つの引数を受け取ります。input_text
内の改行を Markdown 形式の改行に置き換えます。- プロジェクト名と日付を使用して、報告書のタイトルと内容を作成し、それを指定された
.md
ファイルに書き込みます。
3. メインプログラム
メインプログラムは以下の手順で実行されます:
- 現在の日付と過去の日付(
time_length
パラメータに基づく)を設定します。 build_service
関数を使用して Gmail API サービスを構築します。get_messages
を呼び出して、指定された日付以降に特定のプロジェクト名を含むメールを取得します。tqdm
の進捗バーを使って、メール解析の進行状況を表示します。- 各メールの内容を解析し、その情報を OpenAI API に送信して要約を取得します。
- 要約を Markdown ファイルに追加し、そのファイルを生成します。
4. コマンドライン引数の処理
プログラムは 2 つのコマンドライン引数を解析します:
--project_name
:ユーザーが指定したプロジェクト名(デフォルトは "Albumentations")。--time_length
:更新を追跡する期間(日数)(デフォルトは 1 日)。
これらの引数により、ユーザーは報告書のプロジェクト名と期間をカスタマイズできます。