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Amazon SES における Namecheap の DNS 設定

Amazon SES サービスを有効にしようとした際、検証プロセスの中で Amazon から DNS レコードの設定を求められました。

この設定方法を見つけるのに、結構な時間を費やしました。(約 30 分)

ここに記録しておくので、今後の参考にしてください。

Amazon SES 設定

Amazon SES の設定については、すでに詳しい解説記事が存在します。以下のリンクを参考にしてください。

私たちは順調に設定を進め、「送信ドメインの検証」のステップまで到達しましたが、ここでつまずきました。

私たちのドメインは Namecheap で取得しているため、Namecheap 上で DNS レコードを設定する必要があります。

では、具体的にどのように設定すればよいのでしょうか?

DNS レコード

Amazon SES の「送信ドメインの検証」カード内にある「DNS レコードを取得」をクリックすると、詳細な DNS レコード情報が記載されたポップアップが表示されます。以下のような画面になります。

Amazon SES DNS 記録

ここで、例として docsaid.org が検証対象のドメインとなっています。

この DNS レコードを取得したら、Namecheap に設定していきます。

ヒント

各フィールドのデータは一部変更しており、当サイトのセキュリティを保護しています。

DKIM レコード

まず、Namecheap のサイトを開き、ログイン後、「ドメインリスト」をクリックし、設定したいドメインの「管理」を選択します。

ドメイン管理ページで「Advanced DNS」セクションを探してクリックします。

setting dkim records

上の画像のように、「Add New Record」ボタンがあるので、これをクリックし、「CNAME Record」を選択します。

次に、先ほどの DKIM レコード情報を入力します。入力時の注意点は以下の通りです。

  1. DKIM の Name フィールドの値は、Host フィールドに入力しますが、ドメイン部分を除いたプレフィックスのみを入力します。
  2. Value フィールドには、提供された値をそのままコピー&ペーストします。

MAIL FROM レコード

この部分で最も時間がかかりました。というのも、必要なのは MX レコードの設定だけで、それ以外は無視しても問題ないからです。

setting mail from records

Namecheap の「Advanced DNS」ページで、「MAIL SETTINGS」セクションを探します。横にあるドロップダウンメニューから「Custom MX」を選択します。

次に、Amazon SES から提供された MX レコードを入力します。以下の点に注意してください。

  1. Amazon SES で設定したサブドメインに応じて、対応する Host フィールドを入力します。例では mail を使用していますが、別のサブドメインを使う場合は、それに対応する値を入力してください。
  2. Value フィールドには、優先度を示す 10Priority フィールドに入力し、それ以降の値を Value フィールドに入力します。
備考

Namecheap の Mail Settings は Email ForwardingCustom MX のいずれか一方しか選択できません。

  • Email Forwarding を有効にすると、Namecheap 側で MX レコードが固定され、メール転送サーバーにしか設定できなくなります。
  • Custom MX を有効にすると、Amazon SES が提供する MX レコードを手動で設定でき、SES 側でバウンス処理が可能になります。

DMARC レコード

この設定は最も簡単です。Namecheap の「Advanced DNS」ページで、「Add New Record」をクリックし、「TXT Record」を選択します。

その後、Amazon SES から提供された DMARC レコードを入力します。唯一の注意点は、" を入力しないことです。

setting dmarc records

まとめ

以上で、Amazon SES の DNS 設定を Namecheap 上で完了しました。

設定が完了したら、しばらく待ちます。通常 30 分ほどで Amazon SES が DNS レコードを自動検証し、正常に完了すると Amazon SES から成功の通知メールが届きます。

成功を祈ります!

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